ＮＸＨＤ、カーゴパートナー社の子会社化完了

ＮＩＰＰＯＮＥＸＰＲＥＳＳホールディングス（本社・東京都千代田区、堀切智社長）は昨年５月12日、Cargo-Partner Group Holding AGとその子会社である Multi Transport und Logistik Holding AG、Safer Overseas Transport Holding GmbH、Cargo-Partner GND GmbH および CARGO-PARTNER US HOLDINGS INC.の５社（カーゴパートナー社）との株式譲渡契約を締結。これに基づき、欧州持株子会社 NIPPON EXPRESS EUROPE GMBH（柿山慎一社長）の完全子会社である特別目的会社を通じて、カーゴパートナー社が中東欧を中心に世界各地でロジスティクスサービスを展開する複数の子会社の全株式を４日（オーストリア時間）に取得し、子会社化の手続きを完了した。11日にＮＸＨＤが発表した。

カーゴパートナー社はオーストリアに本拠地を置き、欧州における産業集積地として注目が高まる中東欧地域に強固な物流事業基盤を置く。また、航空・海運フォワーディング事業を中心に、鉄道・トラック輸送のほか、コントラクトロジスティクス事業を欧州、アジア、北米で展開し、高い評価を得ている物流企業グループ。ＮＸＨＤはカーゴパートナー社の子会社化により、欧州域内の生産拠点として今後の成長が見込まれる中東欧地域のロジスティクス基盤を補完。ＮＸグループのグローバルネットワークをより一層拡大するとともに、欧州で提供する物流サービスを拡充する。また、フォワーディング分野でも海運・航空貨物の取扱量拡大を図る。

カーゴパートナー社をグループに加えることで、とくにアジア～欧州を結ぶロジスティクス需要への対応力とグローバルアカウント体制を増強する。ＮＸグループとカーゴパートナー社はそれぞれ異なる顧客基盤と国・地域の強みを持っていることから、相互補完によるロジスティクス事業のシナジー創出を目指し、グローバル事業の拡大、発展を加速していく。

カーゴパートナー社（Luca Ferrara ＣＥＯ）は１９８３年11月30日設立。22年12月期の連結売上高は20億６３３９万５０００ユーロ（３０９５億９００万円）、連結ＥＢＩＴ７１４８万ユーロ（１０７億２２００万円）。
（2024年1月16日号）