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セイノーHDが出前館と業務提携、ラストワンマイル強化

2021.12.28

セイノーホールディングス(本社・岐阜県大垣市、田口義隆社長)は23日、日本最大級の出前サービスを展開する出前館(本社・東京都渋谷区、藤井英雄社長)と業務提携契約を結んだ。両社がラストワンマイル領域で展開するネットワークを掛け合わせることで、デリバリーの日常化を加速させ、社会課題の解決につなげていく。

出前館は、アプリやサイトから簡単に注文できる国内最大級のデリバリーサービスを展開。今年6月に全国47都道府県への展開を完了し、加盟店舗数は9万5000店を突破。現在はフードデリバリーだけでなく、日用品の配送などにも領域を広げている。

今回の提携を機に、両社はリテール領域における協業をスタート。セイノーグループのラストワンマイル網と出前館の加盟店向けプラットフォームや集客力などを活かし、出店から集客・販促・ラストワンマイル配送までをワンストップで提供する小売店向けパッケージを提供する。これにより、ネットスーパーやネットコンビニの日用品・食料品のデリバリーを誰もが日常的に使えるようにすることで、買い物弱者対策を進める。

今後は、セイノーグループのGENieのクイックデリバリー網と出前館の加盟店ネットワークを掛け合わせ、地方都市などへも配達エリアを広げ、エリアカバー率を拡大する。さらに、セイノーグループが進めるドローン物流とも連携することで、過疎地や山間地域への展開も見据える。

このほか、セイノーグループのリビングプロジードが持つ全国約1万人のギグワーカーネットワークによるリアルマーケティングと、出前館が持つデジタルマーケティングの知見を掛け合わせ、加盟店の収益化を最速で実現する販促と物流ソリューションを共同で開発していく。
(2021年12月28日号)


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