第一貨物、ロジ事業強化へ 拠点相次ぎ開設
第一貨物(本社・山形県山形市、米田総一郎社長)は、物流センターの開設によるロジスティクス事業の強化を進めている。昨年後半から今年2月にかけて札幌市、千葉県八千代市、埼玉県嵐山町の3ヵ所に相次いで物流センターを開設。ロジスティクス事業を特積み事業に次ぐ新たな事業の柱にしていくことで、事業ポートフォリオの強じん化を図っていく。
11月1日に開設した札幌物流センター(札幌市白石区)は、大和ハウス工業とJR貨物が共同開発した「DPL札幌レールゲート(写真)」内に所在。賃借面積は約2万2000㎡で、現在そのうちの約6600㎡が提供可能。札幌貨物ターミナル駅構内に立地しており、鉄道コンテナ輸送には最適な立地にある。
千葉物流センター(千葉県八千代市)は2月1日の開設。「プロロジスパーク八千代1」内の1~2階の計約2万4000㎡を賃借。このうち2階の一部約6940㎡が提供可能。プロロジスパーク八千代1は、東関道・千葉北ICから約10㎞に位置しており、首都圏へのアクセスに優れている。
埼玉物流センター(埼玉県嵐山町)も同じく2月1日の開設。「CBRE IM嵐山」の3~4階の一部、約2万5000㎡を賃借しており、このうち4階の約6600㎡が提供可能だとしている。同拠点は関越自動車道・嵐山小川ICから約600mという至近に立地。首都圏や北関東向けの物流拠点として利便性を発揮する。
第一貨物は4月に実施した組織変更で、営業本部を「輸送事業本部」と「ロジ事業本部」の2本部制に改編するなど、倉庫・物流センターを中心としたロジスティクス事業を強化していく方針を打ち出している。
(2023年5月11日号)