JPロジスティクス、新体制スタートで発足式を開催
1日付でトールエクスプレスジャパンから社名変更したJPロジスティクス(本社・大阪市中央区、長谷川実社長)は4日、東京都大田区の京浜トラックターミナル内にある東京中央支店で、発足式を開催した。当日は長谷川社長をはじめとする同社幹部や親会社の日本郵便から関係者が出席し、新体制によるスタートを祝った。
発足式の冒頭、長谷川社長が挨拶し「当社は4月1日から社名をJPロジスティクスに改めるとともに、JPトールロジスティクス社が行っていたコントラクトロジスティクス事業、フォワーディング事業も担当することになった。昨今、物流を取り巻く環境は世界的に大きく変化しているが、今回の会社統合はこうした変化に対応すべく効率的かつスピーディな一括物流体制を構築して、より高品質なサービスな提供していくことを狙いとしている。また、社名変更については当社が日本郵便グループの一員であることをより明確にしていくことも目的にしている。今後はJPグループの認知度の高さと業態の広がりを活かし、会社を前向きに大きく変えていきたい」と語り、今後の事業拡大に意欲を見せた。
続いて長谷川社長、JPロジスティクスグループの津山克彦会長、日本郵便の行木司執行役員、JPロジスティクスの橋本陽一副社長らによるテープカットが行われた。
同社は今回の社名変更を機に、リブランディングを行っており、車両やユニフォームのデザインを一新。JPグループのコーポレートカラーである赤を採用することで、グループとしての一体感を打ち出した。車両は更新時期などを捉えて、順次変更していく。
日本郵便は現在、BtoB物流事業を強化する方針を打ち出しており、その一環から、JPトールロジスティクスとトールエクスプレスジャパンの2社を再編。JPトールロジスティクスはJPロジスティクスグループに社名変更して企画・立案業務を担当。トールエクスプレスジャパンはJPロジスティクスに社名変更するとともに、従来からの特積みトラック事業に加えて、JPトールが担っていたコントラクト事業(3PL)やフォワーディング事業も担当することで3事業一体によるシナジーを創出していく。また、豪トール社の資本が入っているために見えにくくなっていた日本郵便との資本関係を分かりやすくすることで、日本郵便グループであることを明確に打ち出していく。
(2023年4月11日号)