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日陸、熊本県に化学品の総合物流拠点を開設

2022.09.06

日陸(本社・東京都千代田区、戸木眞吾社長)は、九州における化学品物流の旺盛な需要に対応するため、シリコンアイランドである熊本県大津町に新たな総合物流拠点として熊本支店(完成イメージ)を開設する。敷地面積は約3万7900㎡で、危険物倉庫やISOタンクコンテナ置き場などを整備し、2023年7月の開業を予定する。

熊本県立ち合いのもと、熊本県大津町と「立地協定」を6月に締結した。熊本支店は熊本県のセミコンテクノパーク至近に位置し、大津ICから2㎞、熊本空港から約12㎞と交通アクセス性に優れる。需要拡大が見込まれる半導体原材料などの温度管理化学品や高圧ガスを中心に様々な物流機能を提供し、顧客のサプライチェーンに貢献していく。

具体的には、半導体原材料等にかかわる各種化学品(消防法第4類、指定可燃物、毒物及び劇物取締法該当品、高圧ガス保安法該当品、一般化学品)に対し、熊本支店を中心に温度管理倉庫での保管・配送、輸出入国際複合一貫輸送、国内内航船・鉄道輸送を一手に引き受けるワンストップサービスを提供する。

熊本支店に整備する施設のうち、一般品倉庫(定温・常温)は延床面積約3000㎡の鉄骨造2階建て。危険物倉庫(定温・常温)は約1000㎡で鉄骨造平屋建て。いずれも準耐火建築物とし、構内に非常用発電装置も備える。高圧ガス貯蔵所および除害設備は約1500㎡で鉄骨造平屋建て。

ISOタンクコンテナ置き場(1万㎡)では、液体化学品、高圧ガス(不活性ガス)および空コンテナを取り扱い、ISOタンクコンテナ用高圧ガス(毒性ガス)貯蔵設備も設ける。このほか物流機能としてISOタンクコンテナ輸送、トラック輸送(定温車保有)にも対応する。

なお、近年、貨物取扱量の増加により熊本県八代港はコンテナターミナルの拡張整備が行われ、大型貨物船も着岸可能な国際港となっている。熊本支店設立にあたり八代港からの輸出入をはじめとする貨物需要に対応するため、日陸は松木運輸(本社・本社熊本県八代市、尾坂大介社長)と物流に関する協力関係を構築することで合意した。
(2022年9月6日号)


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