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ニチレイロジG本社、荷台分離でトータル運行時間を短縮

2022.05.12

ニチレイロジグループ本社(本社・東京都中央区、梅澤一彦社長)は9日、荷台部分が切り離し可能なトレーラを活用した次世代輸配送システム「SULS(サルス)」の稼働を始めると発表した。

「SULS」は、ニチレイロジグループの拠点間輸送において、ヘッドから切り離されたトレーラへの荷積みや荷卸しを各拠点の作業員が担当。常に荷積みされた状態のトレーラを拠点に用意しておくことで、車両が拠点に到着後、ドライバーが荷役作業をすることなく、荷積みが済んでいるトレーラを次の目的地へと運ぶことができる。

同社の従来の拠点間輸送では、パレット16枚積みの大型トラックの場合、1人のドライバーが約48時間で2運行し、計32枚のパレットの輸送を行ってきた。「SULS」が順調に運用できた場合、パレット24枚積みのトレーラを1人あたり約10時間で2運行することで、計48枚のパレットの輸送が可能になると見込んでいる。これにより、ドライバーの運行時間削減を図るほか、環境負荷の低減に繋げ、持続可能な物流の実現を目指す。また、物流拠点での作業量増加はオペレーションの効率化などで対応する方針。

ニチレイロジグループ本社では「SULS」運用にあたり、パレットが24枚積載可能なトレーラを4台購入。全国の運送パートナー会社と連携することで、運用体制の構築を図る。

トレーラには拠点に集荷したニチレイグループ以外の一般顧客の荷物と、ニチレイグループの荷物でリードタイムに余裕があるものを混載して輸送することを想定しているが、顧客専用のトレーラとしての活用も可能。最初は東名阪の拠点間輸送を対象に、中継地点となる名古屋でトレーラへの荷役作業を行う。今後は運用で得た知見をもとに順次、他拠点への運用拡大を予定している。また、幹線輸送以外にも地域内輸送での「SULS」の運用を検討している。

同日、グループのロジスティクス・ネットワーク(ロジネット、本社・東京都中央区、盛合洋行社長)の東扇島物流センター(川崎市川崎区)で行われた出走式で、ニチレイロジグループ本社の梅澤社長は「新システムの運用で、グループの全国輸配送機能と物流センターの運用をさらに高度化・効率化する。社会やお客様の課題に対し最適なソリューションを提供していくことで、低温物流のパートナーとしてかけがえのない存在になりたい」と意気込みを語った。

また、ロジスティクス・ネットワークの盛合社長は「従来の中継輸送では出発側と到着側の双方の都合に合わせた運行を行っていたが、中継地点での合流時にタイミングが合わず片方の車両が待ちぼうけになってしまうといった無駄が発生していた。新システムの運用により、こうした課題の解消につなげる」と述べた。

なお、「SULS」の名称は「S&U Logistics System」の頭文字から取っており、「S」にはSpeedy(よりスピーディに)、Sustainable(持続可能な)、Solution(課題を解決する)、「U」にはUtility(より効率よく)、Usability(より使いやすく)、User Experience(高い体験価値)という意味が込められている。
(2022年5月12日号)


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