「市場規模10兆円超、生活の基盤に」=JADMA/賀詞交歓会
日本通信販売協会(JADMA、粟野光章会長)は7日、東京都内で新年賀詞交歓会を開催した。新型コロナ感染防止対策として会場には1社2人までの参加とし、冒頭の挨拶部分はオンラインでも配信した。
開会に先駆けて粟野会長(写真)が挨拶し、「昨年はコロナ禍で在宅購買ニーズが伸び、通販市場の売上規模は飛躍的に伸長して、JADMAによる統計開始後、初めて10兆円を超えた。一方で、購入者からの相談件数も増加傾向にあり、消費者保護と業界の健全な発展という当協会の使命も、自ずと重くなっていることを認識している」とコメント。その上で、「コロナ禍で先行きの見通しは不透明だが、通販全体が消費者の日常を支える生活基盤となるよう、様々な課題に協会として取り組みたい」と展望した。
経産省・澤井審議官「物流に危機感」
また、来賓として登壇した経済産業省大臣官房審議官の澤井俊氏は「今の通販市場の拡大に、物流も追い付いていかなくてはならない――という危機感を持っており、いかに物流を効率化するかが重要」と指摘。続けて、「今後、労働力が増えない中、どうするか考えなくてはならない。(具体的には)物流の共通化や標準化を今考えており、近々ロードマップを作りたい」との考えを述べた。
(2022年1月13日号)