丸和運輸機関/ANAカーゴ、産直品の航空輸送などで業務提携
丸和運輸機関(本社・埼玉県吉川市、和佐見勝社長)は8月31日、ANA Cargo(ANAカーゴ)と生鮮品の産地直送航空輸送などで業務提携契約を締結した。
両社の持つ経営資源と物流ノウハウの有効活用や、事業効率の向上などによる物流サービスの拡充が目的。具体的には、①生鮮品の産地直送航空輸送の商流拡大・共同マーケティング、②緊急対応可能な輸送体制構築、③付加価値商材の航空輸送への切り替え、④航空資材の共同開発、⑤BCP対応、⑥越境ECの日本国内ラストワンマイル配送構築――などの取り組みを進める。
丸和運輸機関では食品スーパーマーケットなどの青果物の物流・商流を最適化する「AZ‐COM 7PL(セブン・パフォーマンシス・ロジスティクス)」を展開し、2024年度に稼働予定の総投資額400億円の大規模物流拠点「食品物流センター(仮称)」(埼玉県松伏町、建設面積20・7万㎡)内にも青果物の「産直プラットフォーム」を開設する計画にあるなど、生鮮品物流への注力を強めている。
今回のANAカーゴとの連携で、スーパーマーケットに対して航空便を利用してスピード輸送される、高品質な朝採れ野菜を提供できたり、そうした商品のブランド化などでも連携が可能になると見られる。ANAカーゴとしても、国内航空便を利用した貨物輸送量の拡大につながるほか、越境ECビジネスにおいても、丸和運輸機関が日本国内に持つラストワンマイルネットワーク網の活用などが想定される。
(2021年9月7日号)