日本通運、NVOCCセンターを設立
日本通運(本社・東京都港区、齋藤充社長)は21日、海運フォワーディング事業の強化を目的に、「グローバルNVOCCセンター(GNC)」を1日付けで設立したと発表した。
日通は、「日通グループ経営計画2023~非連続な成長“Dynamic Growth”~」の「コア事業の成長戦略」における事業軸アプローチとして、フォワーディングをコア事業のひとつに位置付け、ベースカーゴである海上輸送の取り扱い拡大を目指している。日本を発着する海運フォワーディング事業(NVOCC)は、日本を中心とした事業・顧客基盤のもとに一定のプレゼンスを有していたが、事業のさらなる成長のため、海運フォワーディングのグローバルでの体制強化を図る。
当面は本社海外事業本部のグローバルフォワーディング企画部内に置くが、21年をメドにシンガポールに移設する予定。設立当初の人員は10人となる。
今後は、海外現地法人の一部業務をGNCに集約し、一括した利用船社の選定・購買と価格競争力のあるNVOCC商品の開発、海外各地で提供するロジスティクスサービスと組み合わせた新サービスの提供、サービス品質の向上および最適化のサポートなどを実施する。同社は「GNCの設立で体制を強化し、日系および非日系企業に高品質な国際海上輸送サービスを提供することで、海運フォワーディング事業の拡大に努めていく」としている。
なお、経営計画では、海運フォワーディングの取扱量を21年度に100万TEU(18年度は約67万TEU)に引き上げることを目標にしている。
(2020年10月27日号)