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鴻池運輸が食品加工事業で自社ブランド展開へ

2019.12.12

鴻池運輸(本社・大阪市中央区、鴻池忠彦社長)は、自社の食品加工場で製造した調理済み総菜のリテール販売を開始する。自社ブランドを立ち上げ、来春をメドにECサイトを通じて個人向け販売を開始するほか、高級スーパーなどの販路開拓も進める。
同社は今年4月に、大阪木津市場内に食品加工場「KIZU Process Center」を開設。〝複合型OEM食品加工場〟をコンセプトに、木津市場内から調達した魚介類の加工から味付け調理までを一貫して請け負う。また、最先端の急速冷凍装置「ハイブリッドアイス」を導入して鮮度を保持。現在、メーカーや小売りの要望に応じて食材を調理・加工を請け負うOEMによる需要開拓を進めている。

それと並行して、今春からは自社ブランドによる調理済み総菜の販売もスタート。和風総菜「魚ゑびす」、洋風総菜「オサカナクッチーナ」の2ブランドを立ち上げ、ECサイトなどを通じて、自宅向けや贈答向けの販売につなげるほか、高級スーパーなどでの販売も視野に入れていく。2ブランドの商品は先月27~29日に千葉・幕張メッセで開催された「日本の食品輸出EXPO」の展示ブースで公開した。

和洋総菜とも真空パックに詰められ、解凍して温めるだけですぐに食べられる。調理は在外公館の公邸料理人を務めていた社員が担当。食品加工事業を担当する経営改革推進部の寺田猛史部長は「旬の食材を採り入れながら、両ブランドとも常に6~7種類のメニューを用意したい」と語る。また、食品加工事業の今後の展開について、「将来的には、木津市場以外でも食品加工場を展開し、事業本部への格上げを目指したい」としている。
(2019年12月12日号)


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