国際複合型拠点「成田支店」が稼働=西濃運輸
西濃運輸(本社・岐阜県大垣市、神谷正博社長)は、千葉県成田市に建設を進めていた「成田支店」がこのほど完成し、10日から営業を開始した。成田空港から至近な立地特性を活かし、従来の国内向け集荷・配達業務だけでなく、国際貨物の通関・流通加工・保管を一括で取り扱う国際複合型ロジスティクスを展開する。また、倉庫棟には資本業務提携関係にある阪急阪神エクスプレスが入居することで、輸出入航空貨物などのシームレスなロジスティクスサービスを提供する。
成田支店(成田市南三里塚)は、成田空港から車で約15分、東関東自動車道・成田ICから約11㎞に立地し、敷地面積は7万9641㎡。ターミナル棟(写真)と倉庫棟の2棟で構成され、ターミナル棟は1階部分がプラットホーム(124m×40m、4950㎡)、2階が保管庫(3113㎡)。また、倉庫棟は1階の倉庫面積が1万4475㎡、2階の倉庫面積が1万3242㎡となっており、屋上部分に302台が駐車できる乗用車駐車場を設けた。
成田市はもともと、同社佐倉支店からの中継地域となっていたが、今回、新たに支店を開設したことで自社配達が可能となり、ネットワークが強化された。また、ターミナル棟2階の保管庫に製品を保管することで、在庫管理と全国発送を一括して提供できるロジ・トランス機能を備えた。
一方、隣接する倉庫棟は、セイノーホールディングスと資本業務提携を結んでいる阪急阪神エクスプレスに賃貸することで、同社が得意とする輸出入航空貨物のロジスティクス業務と西濃運輸の輸配送機能を組み合わせた一貫サービスの提供が可能になる。
(2019年6月13日号)