【物流】ヤマトグループがYLC、YGLに機能集約
ヤマトホールディングス(本社・東京都中央区、山内雅喜社長)は、4月1日付でグループ内組織を再編する。グループ内に分散している法人向け事業をヤマトロジスティクス(YLC)とヤマトグローバルロジスティクスジャパン(YGL)に集約を進め、物流ニーズへの対応に的確に対応できる組織体制をつくる。
今回、再編の対象となるのは、YLC、YGLのほか、ヤマトパッキングサービス(YPC)、ヤマトホームコンビニエンス(YHC)、ヤマトシステム開発(YSD)、ヤマトメンテナンスソリューションズ(YMM)の各社。YPC、YHC、YSD、YMMが所管する事業の一部をYLC、YGLに移管することで、重複事業の解消と業務効率化を図る。
具体的には、YLCはYSDから「e‐ロジソリューション事業」「e‐オンデマンドソリューション事業」「セットアップ・ロジソリューション事業」、YPCから「ドキュメンツロジスティクス事業」、YHCから「テクニカルネットワーク事業」、YMMから「マルチメンテナンス事業」、「リスクマネジメント事業」をそれぞれ承継する。このうちYMMについてはYLCと合併する。これにより、YLCは販売物流サービス事業、メディカルロジスティクス事業といった既存事業に加え、周辺・付帯事業を幅広く手掛けることでBtoBロジスティクス事業を強化していく。
一方、YGLは、既存事業である貿易物流サービスに加え、YLCから「海外支援サービス事業」、「美術品輸送事業」を承継する。
ヤマトHDでは昨年発表した中期経営計画「KAIKAKU 2019 for NEXT 100」において、組織構造改革と経営システムの刷新を掲げており、今回のグループ体制の組み換えもその一環。
(2018年3月1日号)