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日本通運、米西岸を回避した日本発米国向け海上混載

2022.08.09

日本通運(本社・東京都千代田区、齋藤充社長)は3日、米国西海岸の荷役作業停滞や港湾ストライキに備えた日本発米国向けの新たな海上混載輸送サービスを開発した。西海岸を経由するルートで先行き不透明な状況が続く中、代替ルートを提供することで顧客のBCPをサポートする。
今回開発したのは、「日本発米国東海岸経由シカゴ向け」と「日本発欧州ロッテルダム経由米国各地向け」の2ルート。

「日本発米国東海岸経由シカゴ向け」は、東京・横浜・名古屋・神戸の各CFS受けで、釜山を経由しニューヨーク・ノーフォーク港で陸揚げ、シカゴCFSまで輸送する。リードタイムは東京~シカゴで約47日間。シカゴCFSからデトロイト、ナッシュビル、アトランタCFSへの転送や、輸入者が指定する納入先への配達も可能。リードタイムの見える化が可能なほか、シカゴCFSまでコンテナを開封せずに安全に輸送。発着地ともNXグループの自社CFSによる高品質なオペレーションを提供する。

「日本発欧州ロッテルダム経由米国各地向け」は、東京・横浜・名古屋・神戸の各CFS受けで、オランダ・ロッテルダムまで直行。そこでコンテナをデバンニング後、米国向けに海上輸送し、米国各都市まで輸送する。リードタイムは東京~シカゴで約74日間。ニューヨークやシカゴ、ヒューストンなど米国の主要各都市向けに対応しているほか、欧州経由でも通常の米国向けと同様の手続きで煩雑な手続きは不要となっている。

(2022年8月9日号)


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