新幹線と特急列車で鮮魚の宅配販売=JR東日本物流など
ジェイアール東日本物流(JR東日本物流、本社・東京都墨田区、野口忍社長)など4社は16日、新幹線および特急列車による荷物輸送を活用した鮮魚の宅配と店頭販売を行うと発表した。新潟県新潟港で朝、競りにかけられた鮮魚と、茨城県大洗港の獲れたての「生しらす」などを都内2駅の構内で販売するとともに、宅配でも届ける。
JR東日本グループのJR東日本スタートアップと、水産物や青果の卸・小売を手がけるフーディソンと連携して、同社が運営する品川駅構内の鮮魚店「sakana bacca エキュート品川店」と五反田駅構内の「sakana bacca 五反田」で鮮魚などを販売する。
さらに、金曜日限定で、sakana bacca エキュート品川店にて事前予約した新潟港の商品を、CBcloud(CBクラウド)の配送マッチングプラットフォーム『PickGo(ピックゴー)』により、当日18時までに自宅へ配送する。JR東日本物流は列車への積み降ろしなど一連の物流を担当する。
新幹線・特急荷物輸送と、フーディソンのITを活用した水産流通プラットフォームを組み合わせることで、鮮度落ちが早く、生で出荷することが難しい海産物を、獲れたてのまま首都圏に届けることを可能にした。
なお、CBクラウドはJR東日本グループと連携して昨年より、東京駅で「手荷物ホテル配送サービス」のサービス提供を開始。同10月には本格的な事業展開に向けて、JR東日本スタートアップと資本業務提携を締結している。
(2020年10月22日号)