メニュー

丸全昭和運輸が中ロット貨物の混載便を強化

2020.04.23

丸全昭和運輸(本社・横浜市中区、浅井俊之社長)では、東名大の幹線輸送と二次配送をつなぐ中ロット(200㎏~2000㎏)貨物の混載便を強化する。現在、東京・埼玉・千葉・神奈川の1都3県の全域でトライアル配送を実施しており、配達エリアを順次拡大。拠点体制を整えたうえで、危険物、毒劇物の取り扱いも計画している。

同社の輸送サービスは従来貸し切り便が主体だったが、3PL事業でターゲットに据える化学品分野では、路線便の引き受け制限が近年顕著になっていることから、中ロット貨物をターゲットとした東名大幹線便・二次配送ネットワークを構築。昨年11月からサービスを開始した。

ターミナル(TC)拠点は関東が2ヵ所(東京営業所、東名横浜物流センター)、中部が1ヵ所(東海倉庫)、関西が3ヵ所(特殊輸送関西物流センター、堺物流センター、播磨危険物倉庫)で、一貫した自営体制のもと、一部の拠点を除き集荷配達(20~30㎞圏内)を実現する。

既存顧客である化学品メーカーの貨物などを対象に、現在、関西→関東へ2便、東海→関東へ1便、関東→東海へ1便、関東→関西へ1便の計5便が「東名大幹線便」として毎日運行。オーダー締め切りは出荷前日16時で、出荷当日の14時までに集荷し、翌朝に各TCに到着。TC到着日の16時までに配達が完了する。

原則としてパレタイズされた貨物を扱い、ドラム、IBC(中容量容器)、フレコンバッグ、紙袋など多様な化学品の荷姿に対応。路線便よりも積み替え回数を少なくできるため、物流品質が向上し、自社で管理するため残貨のリスクを減らせる。今後、貨物のトレース情報を顧客に提供するシステムも整備する予定だ。
丸全昭和運輸では危険物倉庫の拡充を進めており、4月には輸出梱包センター(横浜市金沢区)で危険物倉庫(145㎡)が竣工予定。今後も東北、関東、関西、中部等で危険物倉庫の計画・構想があり、これらの拠点も活用しながら東名大幹線便・二次配送ネットワークの対象を危険物や毒劇物に広げていく。
(2020年4月23日号)


関連記事一覧