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SBSロジコムとシーオスが「ⅰGOQ」コンセプトを発表

2017.10.03

SBSロジコム(本社・東京都墨田区、鎌田正彦社長)とシステム開発会社シーオス(本社・東京都渋谷区、松島聡社長)は9月26日、東京都内で会見を開き、10月末の本格展開を控える物流シェアリング・プラットホームサービス「ⅰGOQ(イゴーク)」のコンセプトを明らかにした。ⅰGOQは従来型の求貨求車マッチングサービスと異なり、配送依頼に対して適合するトラックが自動的に引き当てられるため、依頼者と運送会社間に交渉が発生しないことが大きな特徴。鎌田社長は「運賃を叩くビジネスモデルはこれから成立せず、それが物流業界としての希望でもある」と強調した。

ⅰGOQは、配送依頼者がサービスプラットフォーム上で集荷・作業日時や配達先、荷物の分類、品名、サイズ、温度帯といった条件を入力すると適合した空車トラックが自動的にマッチングされる仕組み。従来は配車担当者などが伝手などを頼りに運送会社を探していたが、マッチしたトラックがあれば即時に引き当てられるため、業務のスピードアップと効率化が可能となる。

一方、依頼者側で希望額を設定することはできず、マッチングされたトラックが提示する見積額に対して発注を決めることになる。運送会社側ではⅰGOQ上に空車情報を登録する際に場所や時間、運行の最長距離に加えて最低料金を記載する。取引が成立すると、詳細が記載された発注書が自動生成され、運送会社側へ送付される。

配送当日はドライバーの持つスマートフォンやタブレット端末にインストールされたⅰGOQ専用アプリで配送ルートなどを表示し、ドライバーはその指示に従って運行することが可能。ドライバーはアプリ上で出発、到着といった配送状況を入力し、これにより配送依頼者側でも端末のGPSによる現在地情報に加えて、配送状況も把握できる。なお、運送会社側のみ走行履歴も確認可能となっている。

利用対象には個人事業主が主体となる軽貨物便事業は現在のところ含めず、一般貨物運送事業を営む企業を想定する。運送会社がサービスの利用を開始する際には、SBSロジコムの担当者が会社を訪問してコンプライアンスへの対応などを確認することで配送依頼者への信用を担保する。また、決済についても配送依頼者側の支払いサイトによってはSBSロジコムが運送会社への運賃を一時的に立て替えるなど、運送会社側も安心して利用できるプラットフォームをめざす。

サービスの基本料金は無料。専用端末なども不要で、各運送会社が利用する端末に無償のⅰGOQ専用アプリをダウンロードすれば利用できる。SBSロジコムが利用運送業として運用するため、運送会社への支払い額と依頼者側が支払う運賃の差額が同社の収入となる。「プラットフォームとして多くの会社が参加することが前提となり、利用しやすさを重視した」と鎌田氏は説明する。

参加者を募る施策としては、ⅰGOQアプリをダウンロードすれば、車両のマッチングに参加しなくても無料で車両の動態管理ができるサービスを開始。同アプリは先行的に8月から配信している。さらに、ⅰGOQの利用に必要となるスマホ端末を安価にレンタルするサービスも9月7日からスタートしている。

ⅰGOQ事業では来年6月までにトラック1万台が登録し、その3%に当たる300件が毎日マッチングされる体制をめざす。事業収入としては年間18~20億円が目標だ。同時に、SBSロジコムとしてもⅰGOQを利用することで空車率を下げるとともに、今までトラックがなかったために断ってきた荷主からの配送依頼にも応えていきたい考え。現在の仕組みではトラック単位での引き当てになるが、将来的には中小口荷物のマッチングも視野に入れるという。
(2017年10月3日号)


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