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農水省が「T11」パレットの循環利用へ標準化の指針

2022.04.28

農林水産省はこのほど、青果物流通のパレット化促進に向け「青果物流通標準化ガイドライン」を策定した。パレットのサイズ・仕様をはじめ、伝票に記載する情報・コード、外装サイズなどの標準化を図ることで一貫パレチゼーションの実現につなげる。青果物流通は手荷役作業が多いことが課題となっていたが、パレット貨物化を促進することで、2024年4月からトラックドライバーの労働時間規制が厳格化に対応する。

パレットの共同利用・共同回収の実現がカギ

ガイドラインでは、パレットの循環利用(共同利用・共同回収)の実現を最重要課題と定めた。農家など生産者、卸売市場、物流事業者など関係者と行政が連携し、①パレット循環体制の構築②市場内での物流の効率化③コード・情報の標準化④外装サイズ・外装表示の標準化――などに取り組む。

利用するパレットのサイズは1100×1100㎜(T11型)を原則とし、材質はプラスチック製を推奨する。片面・両面、二方差し・四方差しなどの仕様は今後の業種横断的な標準化の動向を踏まえて検討する。

パレットの利用から回収までの運用はレンタルを基本とする。市場間転送の実態や業種横断的なパレット標準化の動向を踏まえながら、レンタル会社または回収業者が行うことを中心として循環利用のルールを検討していく。また、パレット情報を共有するシステムを構築し、導入を推進する。

市場・卸・パレット供給者の連携で場内効率化

市場内物流の効率化では、市場開設者・施設管理者を中心に卸、仲卸など関係者を中心に改善体制を構築し、場内でのパレット管理、共用部での荷役の秩序形成、法令や契約などを遵守した業務遂行に取り組む。特定の産地でパレット運用を開始する場合、循環利用の体制を検討するため、産地や市場の関係者とレンタルパレット会社などパレットのサプライヤーによる協議体制を構築する。その際には農水省が積極的に関与する。また、トラックの待機時間削減のため、予約システムを導入する。

コード・情報の標準化も重要。送り状や売買仕切書の電子化を行い、記載項目は標準化する。情報伝達では青果物標準名コード(ベジフルコード)や県連、JA、市場の事業者コードを用いる。GS1(国際標準コード)への準拠については今後の動向をみながら検討する。

包装した貨物をパレットに積み付ける場合の最大平面寸法は1100×1100㎜とし、オーバーハングしないよう積み付ける。最大総重量はプラスチックパレットの耐荷重を踏まえ、1tとする。荷崩れ防止のためにはシュリンク包装を紐状にして用いるなど湿気による品質劣化を回避する方法で行う。
外装サイズの寸法は品目ごとに標準を定める。レタス、ねぎ、たまねぎ、みかんなど主要青果物の外装サイズはこれまでの実証試験の結果を踏まえながら、主産地と検討した上で、標準の段ボールサイズを設定する。品目ごとに効率的な積み付け方法も定める。

りんご、もも、なし、ピーマン、さといも、にんじん、かぼちゃ、ながいも、ブロッコリーなどの品目も外装サイズの標準化に向けて検討を続ける。
(2022年4月28日号)


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