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MonotaROの「笠間DC」が本格稼働、出荷・生産能力が2倍

2017.04.18

工業用間接資材通販のMonotaRO(本社・兵庫県尼崎市、鈴木雅哉社長)は12日、「笠間ディストリビューションセンター(DC)」(茨城県笠間市)が本格稼働し、内覧会を開催した。延床面積約5万6200平方mの平屋で、日立製作所製の自律搬送型ロボット「Racrew」の導入により、ピッキング作業者の歩行距離を大幅に短縮、従来の出荷能力・生産性を2倍に向上させた。西日本のメイン物流拠点である「尼崎DC」(兵庫県尼崎市)と合わせて、業界最大規模となる50万点超の在庫点数を計画し、これまで以上に多くの商品を迅速に顧客に届けることが可能になるという。鈴木社長は記者会見し、「より多くのお客様にサービスを提供するための物流基盤は当社の成長戦略にとって重要。IoTやAIなど様々な技術を採用し、お客様に価値を生むサービスを、日本だけでなく世界で実現したい」と意欲をみせた。

●自動封函機による自動梱包を採用

笠間DCの取り扱い件数は約2万SKUで、1日に2000件の出荷に対応。年末には2万件まで引き上げる。これまでに尼崎DCがメイン物流拠点として稼働しており、全国に出荷。11年に稼働し、今年5月末閉鎖予定の多賀城DCが東北をカバーしていた。笠間DCの開設により、尼崎DCが西日本、笠間DCが名古屋から以北の東日本を配送エリアとし、各DCが単独で在庫する商品については全国をカバーする体制となる。

「Racrew」は施設の約半分のスペースに導入し、3500本の棚に最終的には15万点を格納予定。ステーションは16ヵ所で、各ステーションで作業者は運ばれてきた棚から商品を必要数取り出し、コンテナに積み込む。ピッキングされた商品は届け先ユーザーごとに仕分けされ、梱包エリアでは自動封函機による自動梱包を採用。梱包が完了した荷物は配送方面別に自動仕分けされ、出荷バースへと搬送される。

●在庫点数50万点、売上高1500億円へ

吉野宏樹執行役物流部門長は新センター開設の意図として「当社は2000年の創業以来、大阪、兵庫で3回物流センターを移転し、14年7月に尼崎DCを開設。在庫点数は30万点で1日当たり3万件の出荷能力を持つ。一層の在庫保管、出荷能力、サービスの向上とBCP(事業継続計画)の観点から、基幹センターを2拠点体制とし、在庫点数で50万点、売上高で1500億円に拡大するための能力を備えた」と説明。

生産性の向上について、「尼崎DCの従来の出荷能力に比べて2倍を実現する。マテハンに加え『Racrew』の導入により、従来は人が棚に取りに行ったり、棚入れしていたのが、AGV(無人搬送車)が人の前に棚を搬送するため、センター内で歩く作業を軽減できる。また、平屋建てでフロアをまたいだ上下搬送がないため、物の動きが整流化される。3月27日から出荷がスタートし、作業スタッフも年末には200~300人の雇用を計画している」と述べた。

●保管、工場内のレイアウトに柔軟に対応

日立製作所の真鍋靖執行役常務は、商品保管棚の下に潜り込んで棚を持ち上げ、棚ごと指定のピッキングステーションまで運搬するAGV「Racrew」をはじめとした物流システム一式を納入したことに触れ「Eコマースの進展で物流業界は多様化するニーズに対応し、多様な商品をお客様に迅速に届けるため、オペレーションの省力化、取扱いアイテムや物量の変動に対応する効率的な搬送システムが求められる」と指摘。

「Racrew」について、「部品や商品の保管、工場内のレイアウトに柔軟に対応し、指定位置まで棚ごと自動搬送できる。データ・アナリティクスのノウハウ、分析、シミュレーションにより渋滞の少ない搬送ルートを選択し、搬送効率を向上させ、今回の笠間DCでも作業員の省力化、生産性の向上に大いに寄与する。MonotaROさんのベストパートナーとしてその隆盛に貢献できるようグループ総力を挙げて取り組む」とした。

(2017年4月18日号)


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