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連載 アジアの物流事情〈第2回〉 ASEAN貿易自由化と「SS7000」

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2012年4月17日 「カーゴニュース」より
連載その2 アジアの物流事情 ASEAN貿易自由化と「SS7000」 

連載 アジアの物流事情〈第2回〉 ASEAN貿易自由化と「SS7000」 
 
 
  シンガポールの公用語は英語、タミル語、中国語、マレー語の4つ。英語と中国語が通じることから、欧米の多国籍企業がアジア太平洋地域の拠点をこの地に置くことが多い。ただし、シンガポールの英語や中国語はなまりが強く、英語は俗に「シングリッシュ(Singlish)」と呼ばれ、マレー語と中国語が混じった独特のものだ。
シンガポール日通を訪問。南アジア‐オセアニア地域営業開発室の泉泰三郎マネージャーに現地の物流事情を聞いた。
 

日系企業がASEANに進出するメリットのひとつはその市場性。ASEAN10ヵ国の人口は約6億人とEU27ヵ国より多く、世帯年間可処分所得5000〜3万5000米?の中間層人口が2000年以降約4倍に増加し、購買力も期待される。また、13億人の人口を抱える中国と、12億人のインドにはさまれた貿易上の好立地であることも大きい。さらに、ASEAN域内では、92年のASEAN首脳会議で正式決定されたAFTA(ASEAN Free Trade Area)により、15年までに輸入関税の撤廃が決まっており、自動車部品など一部の品目は既に自由化されている。

 08年12月には、日本との間で包括的経済連携協定が発効し、10年1月には、中国とインド、豪州・ニュージーランドの各国と自由貿易協定が発効している。域内の物流は海運と陸路が主力で、「かつての届けばよい、という状況から、定時性や在庫管理が求められるようになってきた」という。
 シンガポールを南の起点として、6ヵ国を経由し上海に至る7000??を結ぶ日通の陸路輸送ネットワークが「SS7000」。主に4つの幹線輸送ルートで構成され、08年にラオスを経由してハノイとバンコク間の1500??を結ぶルートが「メコン・ランド・ブリッジ・エクスプレス」という商品名で開通したことで、この壮大なルートが完成。翌09年には同ルートでも定期混載サービスを始め、全ルートで同サービスが可能になった。以前から、シンガポールとバンコク間の1500??は「オリエンタル・ランド・ブリッジ・エクスプレス」の商品名で実績を積んでおり、その経験がSS7000の基となっている。


このサービスは、日通グループによる発着一貫輸送によりルートの組み合わせや部分利用が可能。運賃は航空より安く、リードタイムは船便より短く、ドア・ツー・ドアでは航空輸送と遜色がない。GPSを搭載したトラックで運行管理を行い、輸送品目は、自動車部品や家電、生活用品が多く、食品は少ないという。
           (高柳雅夫)

 
 
 

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