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六本木通信 7  「佐川萌え」

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六本木通信  7 「佐川萌え」  

  世に「佐川萌え」なる言葉があるらしい。佐川急便のイケメンセールスドライバー(SD)に魅かれる女性たちの中から発生してきた言葉で、タレントのマツコ・デラックスが番組で採りあげたことから火がついたという。


 なるほど言葉そのものは目新しいが、常に荷物を抱えながら疾走する佐川マンの爽やかさを称揚する声は以前からあった。バレンタインデーにもなると集配先の女子社員からたくさんのチョコレートを贈られるといったエピソードの類をよく耳にしたものだ。

 しかし、そのものスバリ『佐川萌え』(坂口さゆり著、発売元・ジュリアン)という本が出版されたのにはいささか驚いた。紙面の都合上、詳しい紹介は省くが、ごくごくミーハー的な視点からイケメン佐川マンの取材を開始した著者が、「爽やかさ」の裏にある佐川流の人材マネジメント術に行き当たるというのがざっとした主旨。表紙と同様、読み口は軽いものの、人材活用術のテキストとして多くの示唆を含んでいるというのが一読した感想だ。


 佐川急便の広報担当者によれば、取材要請を受けて協力はしたものの、いわゆる同社が?仕掛けた?本ではないらしい。こうした企画が自然発生的に生まれること自体、佐川急便という企業の認知度の高さや底力を改めて感じさせる。
 
古い話になって恐縮だが、東京佐川急便事件が起きた時、本紙では事件を受けての荷主企業の対応を聞いてまわったことがある。もちろん、相当な荷主離れが進むだろうというやや意地悪な予断に基づいた取材だった。しかし実際に「取引をやめる」と回答した荷主はほとんどおらず、我々の当初の目論見(?)は脆くも崩れてしまった。いかに佐川のSDが取引先に愛されているかを改めて痛感したできごとだった。


以前、佐川のSDあがりの役員と話していた際に「なるほど」と思ったことがある。それは「自分らSDにとっての最大のライバルは、担当地区を回っていた前任者だ」という言葉。集配先では常に「前の担当だった○○さんは、ギリギリまで集荷を待ってもらえた」「こんな無理がきいた」といった話が出てくる。当然、サービスレベルを落とすことはできない。そういったこともSD各人が高いモチベーションを保てている秘訣のひとつだろう。
強い現場を支える要素には色々あるが、「お客様に喜んで欲しい」という思い以上のモチベーションはないのだと思う。
            (西村旦)

 

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