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【海外物流】ヤマトHDが上海に東アジア地域統括会社を設立

2017.05.11

ヤマトホールディングス(本社・東京都中央区、山内雅喜社長)は2日、中国上海市に、東アジア地域の統括会社として「雅瑪多管理(中国)有限公司(YAMATO(CHINA)COMPANY LIMITED.)」を設立した、と発表した。

新会社では市場調査や事業開発、ネットワーク開発を新たに行うとともに、中国・香港・台湾に持つ各事業会社へのガバナンス強化や経営管理も担う。社長にはヤマトHD専務執行役員で東アジア地域統括担当の皆木健司氏が就任し、資本金は5000万人民元(約8億1450万円)。4月18日に設立した。

ヤマトグループでは東アジア地域において、日系企業向けを中心としたロジスティクスサービスや海外引越サービスを提供するとともに、2000年から台湾、10年には上海、11年には香港で宅急便事業を開始。近年では各国の物流事業者とのアライアンスを通じてロジスティクスと小口配送ネットワークの拡大を図っている。

東アジア地域は13億人の人口を有し、富裕層・中間層の拡大で内需成長と高付加価値なサービスを求める中国をはじめ、台湾や韓国でも巨大な消費市場としての注目が集まっている。とくにコールドチェーンや越境eコマース、多頻度小口納品サービスへのニーズが高まっており、「地域に合致した戦略を迅速に立案・実行し、事業成長を更に加速させるため、新会社を設立した」(同社)としている。

(2017年5月11日号)


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