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キユーソー流通/16年11月期は保管・輸送の合理化進み大幅増益

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キユーソー流通/16年11月期は保管・輸送の合理化進み大幅増益

 キユーソー流通システム(本社・東京都調布市)が11日に発表した2016年11月期の連結業績は、売上高1530億3400万円(前期比0・3%減)、営業利益48億4100万円(20・3%増)、経常利益50億5000万円(26・1%増)、純利益25億8400万円(22・5%増)の大幅増益となった。とくに経常利益については、18年11月期を最終年度とする中期経営計画の目標値50億円を1年前倒しで達成した形。13日に開かれた決算説明会で西尾秀明社長は「過去最高益を更新し、燃料価格の下落など外的要因もあるが、合理化などの施策の進捗が奏功した」と説明した。その上で「ここまでは守りの2年間だったが、これからは攻めに転じる」と17年11月期への意気込みを述べた。

 セグメント別に見ると、共同物流事業は新規・領域拡大が伸長したものの、既存取引が減少し、売上高1006億4000万円(3・3%減)。利益面では新規・領域拡大による利益増に加え、運送コスト削減や保管の効率化が進捗して営業利益が27億9800万円(17・7%増)と拡大した。

 専用物流事業は、コンビニエンスストアやチェーンストアなどの既存取引拡大で458億500万円(5・8%増)の増収。利益面は、再編や立上げに伴うコスト増加の影響を受けながらも、営業収益増加による利益増や運送コスト削減が進み、営業利益16億8700万円(20・0%増)の増益を達成した。

 17年11月期は事業基盤を確立した上で、新展開の具現化を進める。共同物流事業ではチルド物流体制の構築に向けて、16年10月にチルド日配食品の物流を担う新会社「フレッシュデリカネットワーク」(本社・東京都昭島市、柴崎健社長)を設立し、今年3月から営業を開始する。キユーソー流通システムが51%、キユーピーグループのサラダ・惣菜事業会社デリア食品が49%を出資し、まずはグループのサラダ・惣菜物流体制を構築した上で、事業の拡大を図る。

 さらに、幹線輸送力の強化を図り、昨年12月1日付けで運送事業会社キユーソーティスが、協力運送会社会の1社で関東・関西〜四国の幹線輸送業務を担ってきた久松運輸の全株式を取得。同社は大型冷凍車両を中心に125両を保有する。キユーソー流通システムが外部の輸送会社を買収するのは初めてだが、角至貢取締役は「事業拡大を進めるにおいて車両は必要だが、(ドライバー不足が進む中)求人だけでは追いつかず、M&Aは避けて通れなくなっている」との考えを示した。

 他方で、全国小口輸配送サービス「キユーソースルー便」における常温帯の取扱いを中止し、チルド帯への注力をさらに強める。
 専用物流事業では今年2月1日付けで、子会社エム物流を同サンファミリーに吸収合併するとともに、ケイ物流をキユーソーロジックへと社名変更し、人材の安定確保による事業基盤の強化を図る。コンビニエンスストア向けの物流は堅調に推移しており、2社合併による人材の相互補完や資源の有効活用を進めながら、事業をさらに拡大させる。利益面では前期立上げセンターの収益安定化を図る一方で、収益拡大に伴う労務費増加も見込まれ、働きやすい職場づくりにも注力する。

 17年11月期の連結業績予想は、売上高1565億円(2・3%増)、営業利益51億円(5・3%増)、経常利益50億円(1・0%減)、純利益27億5000万円(6・4%増)を見込む。利益面ではほぼ横ばいの予想だが「まずは着実に施策を進めたいのと、燃料価格上昇といった不安要素もある。お客様に料金是正をお願いしているが、ドライバーの賃金を上げきれていない状況もあり、安定的な輸送機能を提供するためにも今しっかり対応していきたい」と述べた。

 (2017年1月19日号)

 

 

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