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新潟輸送、亀田製菓が製品輸送のパレット化を推進

2017.09.26

亀田製菓グループの物流子会社である新潟輸送(本社・新潟市江南区、髙野洋一社長)は製品輸送のパレット化を進め、トラック積卸し時間の短縮に取り組む。従来、大型トラックの積込みには240分が掛かっていたが、現在は120分まで短縮。目標とする100分の達成に向けては、親会社の亀田製菓と連携して、在庫配置の見直しを含めた物流改善への検討を進めていく考えだ。

亀田製菓は全製品を新潟県内の4工場(亀田、元町、水原、白根)で生産し、在庫は亀田工場に併設する新潟輸送の「亀田物流センター」に集約される。配送は、同社の「関東物流センター」(埼玉県所沢市)、「名古屋配送センター」(愛知県小牧市)、「京都配送センター」(京都府八幡市)及び全国の協力会社へ幹線輸送した後、各センターから卸や小売りの物流センターへ納品される。

亀田製菓の主力商品である米菓は軽量嵩もので、トラック輸送の際には基本的に容積勝ちする。そこで、亀田物流センターでは従来、荷台に隙間なく商品を納められるよう手作業で積込み作業を行っていた。しかし、ドライバーの労働環境改善への動きが業界全体で広がるとともに、協力輸送会社側もドライバー不足を背景に仕事を選びつつある。トラック会社の間では、積込みに時間が掛かる亀田製菓の仕事を敬遠する傾向も見られ始めたことから、作業の見直しに取り掛かった。

以前はすべて手積みだったが、現在は大型トラックに積み込めるパレットの半量に当たる16枚分をパレット化。これにより、積込み時間を以前の半分まで削減させた。同時に、トラックの入庫時間を体系化することでドライバーの待機時間をなくし、この時間を起点としたトラックの運行計画を組み立てる形式へと移行した。協力会社にも、トラックを待たせない代わりに指定時間には必ずバースに着車できるよう要請し、指定時間から積込みまでの待機時間は今、長くても5~7分程度となっている。

さらなる積込み時間の削減には、在庫の持ち方そのものを見直す必要もある。現在、製品在庫は亀田物流センターに集約し、関東・名古屋・京都の各配送センターには最小限の在庫しか置かず、受注に応じて亀田から商品を発送している状況だ。各配送センターの在庫に厚みを持たせれば、亀田物流センターからの輸送を定期便化することができ、出荷前準備の効率化や輸送の合理化が可能になる。さらに、出荷ロットも大口化するためパレットで運べる量も増やせ、積卸し時間のさらなる短縮が見込まれるという。

亀田製菓では当初、全国の営業支店で在庫を持っていたが、在庫総数の圧縮や倉庫費用の削減、拠点間の偏在庫解消、賞味期限の全国一律管理などを目的に亀田物流センターでの一極集中へと移行した。しかし、昨今のドライバー不足による幹線輸送の物流危機回避やBCP視点による安定供給体制の確立に向け、在庫の分散化を前向きに検討している。
(2017年9月26日号)


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